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長野市住宅地取引価格の動向

コラム
長野市住宅地取引価格の動向

― 犀北・犀南の主要住宅エリア別に見る取引件数、平均単価、ばらつき ―
本稿では、国土交通省・不動産情報ライブラリの取引価格・成約価格データを基に、長野市内で一般的に住宅地、特に戸建住宅用地として売買される地域について、主要住宅エリア別 に取引状況を整理します。


地価公示や相続税路線価は、公的な価格指標として重要です。しかし、実際の住宅地取引では、駅距離、道路付け、画地規模、造成状況、周辺環境、売主・買主の事情などによって価 格が大きく変わります。そのため、地域ごとの実際の取引件数、平均単価、中央値、標準偏差を確認することは、売買価格の検討や相続時の市場価値把握に有効です。 今回は、犀川を境にした便宜上の区分として、犀北と犀南に分けたうえで、栗田・若里・中御所、高田・南高田、三輪・上松、吉田・稲田・徳間、篠ノ井、川中島町、青木島、稲里な ど、住宅地として認識しやすいエリアごとに集計しています。

1 取引件数では篠ノ井が最多です
取引件数別ランキングを見ると、最も取引件数が多いのは犀南の篠ノ井で、189件でした。次いで、犀北の稲葉・大豆島・松岡が164件、三輪・上松が162件、吉田・稲田・徳間が157件、 犀南の川中島町が131件となっています。
篠ノ井は、長野市南部の中心的な住宅エリアです。鉄道駅、幹線道路、商業施設、生活利便施設が一定程度そろっており、犀北中心部に比べると価格面で割安感があります。戸建住宅 用地として取得しやすいことも、取引件数の多さにつながっていると考えられます。
また、川中島町も取引件数上位に入っており、犀南エリア全体として住宅地取引が活発なことが分かります。犀南では、中心市街地に比べた価格の取得しやすさ、比較的まとまった住 宅地供給、幹線道路・商業施設へのアクセスなどが需要を支えています。

2 平均単価では栗田・若里・中御所が最も高くなっています
平均単価ランキングでは、犀北の栗田・若里・中御所が86,902円/㎡で最も高くなっています。次いで、高田・南高田が73,429円/㎡、東和田・西和田・平林が71,624円/㎡、吉田・稲田・ 徳間が68,267円/㎡、三輪・上松が66,978円/㎡となりました。
栗田・若里・中御所は、長野駅に近く、近年の駅周辺整備や区画整理事業により利便性が高まったエリアです。駅近の住宅地、マンション需要、生活利便施設、飲食店・レストラン等 の集積があり、住環境と利便性の両面から人気が高いといえます。

三輪・上松、吉田・稲田・徳間は、古くから住宅地として人気のあるエリアです。中心部へのアクセス、生活利便性、教育環境、既成住宅地としての安心感があり、取引件数も多く、
価格水準も比較的高くなっています。平均単価ランキングでも上位に入り、犀北の住宅地需要の厚さを示しています。

5 まとめ
長野市の主要住宅エリアを犀北・犀南に分けて見ると、取引件数では犀南の篠ノ井が最も多く、川中島町も上位に入りました。犀南は価格面での割安感があり、戸建住宅用地としての
取引が活発です。
一方、平均単価では、犀北の栗田・若里・中御所、高田・南高田、東和田・西和田・平林、吉田・稲田・徳間、三輪・上松が上位を占めました。駅前整備や区画整理事業により利便性
が高まった栗田・若里・中御所、古くから人気のある三輪・吉田方面の住宅地は、引き続き高い評価を受けています。
ただし、取引価格データは個別事情を含むため、表の平均値や中央値だけで個別不動産の価格を判断することはできません。実際の評価では、道路条件、面積、形状、地勢、用途地域、
上下水道、建物の有無、造成費、周辺環境などを確認し、対象不動産に近い取引事例を丁寧に比較する必要があります。
あおぎり不動産鑑定では、長野市をはじめとする長野県内の住宅地について、不動産鑑定評価、売買価格調査、相続税評価の検討、担保評価、物件調査、法務局調査等に対応しています。住宅地の売買、相続、遺産分割、担保評価、価格交渉、空き家・遊休地の処分などでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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